代謝疾患分野|バルデー・ビードル症候群(平成22年度)
ばるでー・びーどるしょうこうぐん
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1. 概要 | |
本疾患は肥満、知能障害、網膜色素変性症、慢性腎障害、性腺機能低下 症、多指症・合指症を特徴とする常染色体劣性疾患である。肝線維化による肝硬変も合併する。本邦ではローレンス・ムーン・ビードル症候群と呼ばれることが 多いが、それは世界的には肥満のない別の疾患を指すとされる。通常は小児期に発症し、診断されるが、時に成人になってから診断されることもある。 | |
2. 疫学 | |
欧米では1/14,000-160,000出生だが、本邦ではそれより少ないと推定。 | |
3. 原因 | |
原因遺伝子はBBS1-BBS14として同定されたが、原因不明例も多い。 | |
4. 症状 | |
肥満、知能障害、網膜色素変性症(視力低下、夜盲)、慢性腎障害、性腺機能低下症(無月経など)、多指症・合指症。 | |
5. 合併症 | |
肝硬変を合併し、門脈圧亢進症(吐・下血)、高アンモニア血症、肝性脳症(異常行動)を生じる場合がある。 | |
6. 治療法 | |
対症療法が主体。 | |
7. 研究班 | |
バルデー・ビードル症候群実態把握のための奨励研究班 |