家族性地中海熱(平成21年度)
かぞくせいちちゅうかいねつ
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1. 概要 | |
反復する発熱と、胸膜炎、腹膜炎、関節炎などの?膜炎を特徴とする遺伝性の自己炎症疾患である。 | |
2. 疫学 | |
300~500人 | |
3. 原因の解明 | |
1997年に家族性地中海熱の責任遺伝子として16番染色体に位置するMEFV(Familial Mediterranean Fever gene)遺伝子が同定された。本疾患の遺伝形式は常染色劣性遺伝子であり、患者は変異型MEFVのホモ接合体もしくは複合ヘテロ接合体 (compound hetero)となる。MEFV遺伝子のコード蛋白であるPyrinの機能異常が、病因に関連していることが示唆されている。 | |
4. 主な症状 | |
周期性発熱、腹痛、胸痛を伴う胸膜炎、腹膜炎、関節炎、丹毒様紅斑などが挙げられる。 | |
5. 主な合併症 | |
反復する炎症により2次性アミロイドーシスを合併することがある。 | |
6. 主な治療法 | |
コルヒチンが有効で、約80%の患者で症状の改善がみられる。 | |
7. 研究班 | |
本邦における家族性地中海熱の実態調査班 |