新生児ループス(平成21年度)

しんせいじるーぷす
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1. 概要

抗SS-A抗体陽性母体から出生する児の1-2%にみられる心ブロックである。出生後ペースメーカー装着が必要となるケースがほとんどである。子宮内胎児死亡となる場合もある。電導系の障害ばかりでなく心筋障害を伴うことがわかってきている。

2. 疫学

50名/年発症、有病数は不明

3. 原因の解明

原因は解明されていない。抗SS-A抗体のうち、52kdの抗原に対する抗体の保有者に効率に発症するといわれてきたが、最近それを覆す報告もあり、ハイリスク群の選定さえも困難である。

4. 主な症状

心不全による運動制限、栄養摂取困難による成長障害

5. 主な合併症

心不全(心ブロック自体ならびに心筋障害による)

6. 主な治療法

ペースメーカー装着

7. 研究班

胎児・新生児障害の原因となる自己抗体陽性女性の妊娠管理指針の作成班