特発性局所多汗症(平成21年度)
とくはつせいきょくしょたかんしょう
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1. 概要 | |
特発性局所多汗症は、局所性多汗症のうち基礎疾患がなく、手、足、腋窩、顔などに日常生活に支障を来たす発汗過剰を認める疾患である。 | |
2. 疫学 | |
本邦では不明。米国大規模疫学調査により人口の2.8%発症。 | |
3. 原因の解明 | |
局所多汗症の病態も依然明らかになっていない。掌蹠や一部腋窩はコリン作動性交感神経が関与するが、その責任部位としては前頭葉、海馬、扁桃核ともいわれるがまだ解明されてはいない。 | |
4. 主な症状 | |
局所多汗症は多汗の症状により、患者は様々な精神的苦痛を受ける。その内容は仕事、勉強への悪影響、対人関係への支障をきたすなど であり、QOLを著しく低下させる疾患であるといえる。多汗症が原因でうつ病など精神的、かつ社会的な苦痛をうける患者は多数存在していると考えられてい る。 | |
5. 主な合併症 | |
うつ病など精神的疾患。 | |
6. 主な治療法 | |
塩化アルミニウム外用療法、イオントフォレーシス療法、ボツリヌス毒素局注療法、胸腔鏡下交感神経遮断術など | |
7. 研究班 | |
特発性局所多汗症の疫学調査、脳血流シンチの解析による病態解析及び治療指針の確立班 |