特発性耳石器障害(平成21年度)
とくはつせいじせききしょうがい
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1. 概要 | |
耳石器単独の障害に起因する平衡障害のうち、原因が明らかでないもの。強大な音響刺激が耳石器を刺激し、それが頚部の筋電図に反映 することを利用した臨床検査である前庭誘発筋電位検査(vestibular evoked myogenic potential: VEMP)のみでえ異常を呈し、温度刺激検査などその他の前庭機能検査は正常であることを特徴とする。 | |
2. 疫学 | |
300名 | |
3. 原因の解明 | |
ウイルスなどの感染や血流障害、内リンパ水腫などが考えられるが、原因は明らかでない。 | |
4. 主な症状 | |
回転性めまい、ふらつき、転倒発作など。聴力は正常である。 | |
5. 主な合併症 | |
特になし。 | |
6. 主な治療法 | |
抗めまい薬や利尿剤の投与。リハビリテーション。 | |
7. 研究班 | |
特発性耳石器障害によるめまいの診断基準および治療ガイドラインの作成 |