ATR-X(X連鎖αサラセミア・精神遅滞)症候群(平成21年度)
ATR-X(Xれんさαさらせみあ・せいしんちたい)しょうこうぐん
| |
1. 概要 | |
X染色体に局在するATRX遺伝子を責任遺伝子とする、X連鎖精神遅滞症候群の一つ。男性で発症し、重度の精神遅滞、αサラセミア(HbH病)、特徴的な顔貌、外性器異常、骨格異、独特の行動・姿勢異常を特徴とする。 | |
2. 疫学 | |
約50名 | |
3. 原因の解明 | |
ATRX遺伝子がコードしているATRXタンパクは、クロマチンリモデリングタンパクと考えられている。ATR-X症候群において は、エピジェネティクス制御機構の破綻による、αグロビン遺伝子を含む複数の遺伝子発現異常が多彩な症状を呈する原因と想定されているが、そのメカニズム は不明である。 | |
4. 主な症状 | |
(1) 精神運動発達の遅れ | |
5. 主な合併症 | |
(1) てんかん | |
6. 主な治療法 | |
対症的治療が主体となる。 | |
7. 研究班 | |
わが国におけるX連鎖αサラセミア・精神遅滞(ATR-X)症候群の診断基準・診療指針の作成および医療・患者間の情報ネットワークの確立研究班 |