循環器分野|急性大動脈症候群(平成22年度)

きゅうせいだいどうみゃくしょうこうぐん
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1. 概要

「急性大動脈症候群」は急性大動脈解離及び大動脈瘤破裂・切迫破裂の総称であり、突然発症する生命予後がきわめて不良な病態である。

2. 疫学

大動脈瘤破裂・切迫破裂 約2500人、大動脈解離 約9000人。

3. 原因

大動脈解離に関しては発生予測不可能、瘤破裂に関してもせいぜい画像診断での「大動脈瘤径」、「瘤形態」と「拡張スピード」しか予測指標はなく、病態は不明である。

4. 症状

大量出血に伴い、胸痛、胸背部痛、腹痛、腰痛、ショック、心肺停止を来す。

5. 合併症

大量出血に伴う死亡。救命できたばあいでも多臓器不全となる場合がある。

6. 治療法

人工血管置換術、ステントグラフト内挿術。

7. 研究班

本邦における急性大動脈症候群診断ガイドライン作成作業班