眼科疾患分野|オカルト黄斑ジストロフィー(平成23年度)
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1. 概要 | |
オカルト黄斑ジストロフィーは遺伝性の黄斑部変性症である。本研究グループによって、平成22年度に優性遺伝タイプの原因遺伝子がRP1L1であることが解明されたが、全てのタイプの臨床病態および病理学的・分子遺伝学的な原因は明らかにされていない。このため多くの眼科施設では正確な診断に至らず、誤った治療を受ける例が非常に多い。 | |
2. 疫学 | |
1989年に三宅らによって疾患が報告されて以来20年を経て、優性遺伝タイプの原因遺伝子がRP1L1であることが本研究グループによって解明された。しかし、本疾患の半数以上は劣性遺伝もしくは弧発例の可能性があること、RP1L1遺伝子の生理的機能が不明であることなど、疾患原因は完全には解明されていない。 | |
3. 原因 | |
1989年に三宅らによって疾患が報告されて以来20年を経て、優性遺伝タイプの原因遺伝子がRP1L1であることが本研究グループによって解明された。しかし、本疾患の半数以上は劣性遺伝もしくは弧発例の可能性があること、RP1L1遺伝子の生理的機能が不明であることなど、疾患原因は完全には解明されていない。 | |
4. 症状 | |
オカルト黄斑ジストロフィーは網膜黄斑部の機能が徐々に低下し、視力低下、および中心視野欠損を生ずる。特に、視力に最も重要な中心窩の機能が傷害されるため、患者は著しく識字困難となり、社会生活に大きな支障をきたす。 | |
5. 合併症 | |
これまでの調査では、オカルト黄斑ジストロフィーに緑内障、網膜色素変性症等を合併する家系が報告されているが、その病因的な関連は不明である。 | |
6. 治療法 | |
疾患原因が不明であり、根本的な治療法はない。 | |
7. 研究班 | |
オカルト黄斑ジストロフィー研究班 | |