非典型溶血性尿毒症症候群(指定難病109)

ひてんけいようけつせいにょうどくしょうしょうこうぐん
 

(概要、臨床調査個人票の一覧は、こちらにあります。)

aHUSが疑われる場合、どこで検査を行うことができますか?

aHUSが疑われる場合、まずaHUSと類似する疾患(血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)や志賀毒素産生性大腸菌感染による典型溶血性尿毒症症候群(HUS))との鑑別を行うことが重要です。TTPの除外診断に際しては、ADAMTS13(a disintegrin-like and metalloproteinase with thrombospondin type 1 motifs 13)という血漿中の酵素活性を測定し、10%未満の場合にはTTPが疑われます。HUSの除外診断に際しては、便培養検査・志賀毒素直接検出などで便の検査を行います。他にも代謝異常、薬剤、感染、妊娠、リウマチ関連疾患の活動性が高い時、臓器移植などの原因を調べる必要があります。
aHUS診断のためのさらなる検査としては、補体等に関する様々な特殊な検査、遺伝学的検査が必要となります。補体の特殊検査は、各医療機関を通じて「非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)の全国調査研究」の事務局にご連絡いただいた上で、疑わしい患者さんの検査を行う事ができます。一定の基準を満たす場合は、保険診療の範囲内で遺伝学的検査を受けることも可能です。まずはお近くの総合病院の、総合診療科、血液内科、腎臓内科等にご相談ください。

〇 非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)の全国調査研究事務局
(名古屋大学大学院医学系研究科病態内科学 腎臓内科 aHUS事務局)
ホームぺージ 
https://www.med.nagoya-u.ac.jp/kidney/aHUS-registry/index.html
E-mail:ahus-office@med.nagoya-u.ac.jp

 

情報提供者
研究班名 血液凝固異常症等に関する研究班
研究班名簿 研究班ホームページ
情報更新日 令和5年1月(名簿更新:令和6年6月)
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(公財)難病医学研究財団
  • 補体阻害剤による治療歴のない成人 aHUS 患者を対象としてLNP023 の 1 日 2 回経口投与時の有効性及び安全性を評価する多施設共同,単群,非盲検,臨床試験
  • aHUS患者を対象として抗C5抗体薬からiptacopanによる治療に切り替えた場合の有効性及び安全性を評価する多施設共同,単群,非盲検試験