巨細胞性動脈炎(指定難病41)
きょさいぼうせいどうみゃくえん
- 頭痛は色々な原因で起こりますので、この病気からきているとは限りません。巨細胞性動脈炎の頭痛は、通常は片側のこめかみの部分に発生し、「今までに経験したことがないタイプの頭痛」と表現されることが多く、持病としてのいわゆる「頭痛持ち」の頭痛とは特徴が異なります。巨細胞性動脈炎かどうかを診断するためには病院を受診してください。
私は頭痛持ちなのですが、この病気からきているのではないでしょうか?
- 通常、50歳以上の方に発症します。しかし、年齢だけで巨細胞性動脈炎かどうかを判断すべきではなく、定められた巨細胞性動脈炎の診断基準(別表)に照らして総合的に判断します。
(別表) 概要・診断基準等(厚生労働省作成)ページ参照
巨細胞性動脈炎の分類基準(1990年、アメリカリウマチ学会による。)
https://www.nanbyou.or.jp/entry/3929
若い人はかからないのですか?
- 巨細胞性動脈炎の患者さんの約40%がリウマチ性多発筋痛症になり、リウマチ性多発筋痛症の患者さんの約15%が巨細胞性動脈炎になるとされます。この二つの病気は近縁の関係にあると考えられています。
リウマチ性多発筋痛症との関係を教えてください
- 巨細胞性動脈炎と診断された患者さんには、病気の活動性や血管の炎症の広がりを把握するために、血管エコー検査、造影CT検査、造影MRI検査、PET-CT検査などが行われることがあります。PET-CT検査は、全身の血管における炎症を評価する際に特に有用であり、保険適用されています。医師が必要と判断した場合に適切なタイミングで実施されます。
巨細胞性動脈炎ではどのような画像検査が行われますか?