アッシャー症候群(指定難病303)
あっしゃーしょうこうぐん
- アッシャー症候群の診断は1)自覚症状や検査結果の組み合わせ、あるいは2)症状・検査の結果と遺伝学的検査の組み合わせで行われます(特に10歳未満で視覚症状が現れる前に診断するためには遺伝学的検査が必要です)。また、まれに難聴と網膜色素変性症のそれぞれ別の原因遺伝子が関与する場合もありますので、確定診断には遺伝学的検査が重要です。
遺伝学的検査(遺伝子検査)は必要ですか?
- 難聴や網膜色素変性症に対する診察および治療に関してはアッシャー症候群であってもなくても特別変わりがありませんので、専門施設(耳鼻咽喉科・眼科)で診察は可能です。難聴の程度が高度〜重度である場合には、人工内耳による治療が必要となります。人工内耳手術を行っている専門施設は限られますので、まず、かかりつけの耳鼻咽喉科にご相談いただき、お近くで人工内耳手術を行っている施設を紹介していただくことをおすすめします。
「アッシャー症候群」の遺伝学的検査および遺伝に関するご相談は調査研究班名簿に掲載している施設を中心に遺伝子診療部の協力を得ながら行われております。
アッシャー症候群についての説明や遺伝の相談、治療などをやっているところはありますか?
- 難聴に関しては現時点ではまだ研究段階であり、実用化までにはまだまだ時間がかかると考えられます。網膜色素変性症についてもアッシャー症候群の原因遺伝子に関しては現在研究段階であり、実用化までにはまだ時間がかかる状況です。その他に関しては網膜色素変性症(指定難病90)のよくある質問をご参照ください。
遺伝子治療はできないのでしょうか?
研究班名 | 難治性聴覚障害に関する調査研究班 研究班名簿 |
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情報更新日 | 令和5年11月(名簿更新:令和6年6月) |