急速進行性糸球体腎炎(指定難病220)
きゅうそくしんこうせいしきゅうたいじんえん
- 蛋白尿と血尿があり、さらに急速に腎機能が低下していく場合、急速進行性糸球体腎炎を疑い、腎臓を専門とする医師を受診することが大切です。また、貧血や炎症反応の検査所見も病気を疑う際のきっかけとなることがあります。受診した専門医では、特別な自己抗体などを調べるための血液検査、腎臓超音波、腎生検ですみやかに診断をおこない、治療をはじめます。
この病気を早期に発見するにはどうするのですか?
- 腎生検をすると、血液検査や尿検査と比べて、もっとも正確に現在の腎臓の状態を評価することができます。具体的には、急速進行性糸球体腎炎の典型像なのか、非典型的な種類の腎炎なのかの区別をつけることが可能となります。また、この病気を来した原因につながる変化が分かったり、現在の腎臓の病状が新しいものか、あるいは時間がある程度経過したものかといった判断が可能となり、そのため治療の内容を決めやすくなります。
医師に腎生検の実施をすすめられました。急速進行性糸球体腎炎における腎生検の意義を教えてください
- 急速進行性糸球体腎炎は再燃することがあります。そのため、病気がよくなった後も、引き続き通院が必要です。発熱、だるさなどの症状の確認や尿・血液検査を定期的におこなうことで、病気の再燃をはやく発見することができます。