アンジェルマン症候群(指定難病201)
あんじぇるまんしょうこうぐん
- アンジェルマン症候群の大部分の欠失型と片親性ダイソミーには遺伝性はありません。しかし、刷り込み変異とUBE3A変異の一部には遺伝性があります。遺伝学的診断を確定することで、遺伝性の有無を知ることができます。
次の子どももアンジェルマン症候群になることはありますか
- FISH法で診断できるのは欠失型のみです。欠失型は全体の約70%と多いですが、すべてではありません。欠失がない場合は、片親性ダイソミー、刷り込み変異、UBE3A変異を調べることが確定診断のために必要になります。
FISH法で異常なしと言われました。アンジェルマン症候群ではないのでしょうか。
- アンジェルマン症候群は知的障害を主な症状とする疾患です。そのため、理解や言葉の発達が遅れる可能性があります。しかし、発達は疾患のみで決定するのではありません。療育などの専門機関で支援を受けながら、発達を見守ることが大切です。
乳児期にアンジェルマン症候群と診断されました。これからの発達はどのようになるのでしょうか。
- アンジェルマン症候群の大部分にてんかんの合併があります。しかし、全員ではないので、けいれんを経験されない方もいます。アンジェルマン症候群のてんかんは小児期に起こりやすく、10歳を過ぎると落ち着く傾向にあります。しかし、大人になってからも起こる可能性があるので、専門医の指示に従ってください。てんかんを合併しても、抗てんかん薬の服用でほとんどは発作が抑制されます。