先天性気管狭窄症/先天性声門下狭窄症(指定難病330)
せんてんせいきかんきょうさくしょう/せんてんせいせいもんかきょうさくしょう
- 疲れを残さないように十分な睡眠をとり、規則正しい生活が重要です。食事や運動に関しては症状が治まっていれば、特別な制限はありません。気管切開がおかれている患者さんや人工呼吸器が装着されている患者さんではそれに対する注意が必要です。
普段の生活で食事などどのようなことに気をつけたらよいのでしょうか?
- この病気は適切な外科治療を受ければ普通に近い生活が送れます。気管切開や人工呼吸器が装着されている方では、日常生活に制限が出て来ます。一般的には気道の感染を予防できれば良好な経過を辿ることがわかっていますので、症状がなくても自己判断で検診やお薬を中止するのではなく、主治医の先生に相談することが大切です。
普通の生活ができますか?
- 長期間にわたる後遺症や合併症として、くり返す呼吸器感染、慢性肺機能障害、慢性肺高血圧症、胃食道逆流症、逆流性食道炎、栄養障害に伴う成長障害、精神運動発達遅延、聴力障害、漏斗胸、脊椎側弯などが代表的なものです。
この病気の合併症を教えてください
- 残念ながら、この病気の原因が解明されていない現在では完治する治療法はありません。しかしながら、適切な外科治療で長期間にわたり良好な呼吸状態を維持し、普通のひとと同じような生活をしている患者さんは増えてきています。
この病気は完治するのですか?
- 症状がなくてもある程度定期的な内視鏡検査が必要と考えています。内視鏡検査は気道の状態を最も的確に把握できます。少なくとも1~2年に1回の検査が必要と考えますが、最近は画像診断の進歩で胸部のCTでこれに変えることも可能になってきました。
症状がなくても内視鏡検査は必要でしょうか?
研究班名 | 呼吸器系先天異常疾患の医療水準向上と移行期医療に関する研究班 研究班名簿 |
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情報更新日 | 令和3年9月(名簿更新:令和6年6月) |